東北6県の日本酒の出来栄えを評価する東北清酒鑑評会に、今年は吟醸酒の部に 122 場 136 点、純米酒の部に 122 場 138 点の清酒が出品されました。
11月11日、仙台国税局より審査結果が公表され、福島県からは、吟醸酒の部に14点、純米酒の部に15点の計29点が上位賞を含む優等賞に選ばれ、県別の優等賞受賞数は4年連続で最多の結果となりました。
このうち、代表銘柄「あぶくま」などで知られる玄葉本店(田村市)が吟醸酒の部で最優秀賞に次ぐ評価員特別賞を受賞。玄葉本店の上位賞受賞は今年が初めてとなっています。
◆評価員特別賞受賞◆
ー 吟醸酒の部
「あぶくま」有限会社玄葉本店
◇品質評価員のコメント紹介
柿、イチゴ、グレープフルーツの香りがすべて絡み合い、美味なるコンビネーションとして一体化している。甘さと酸味が調和した、特筆すべき「ジューシー」な味わいがある。ー ジョン・ゴントナー氏(SAKE WORLD, Inc.)
リンゴ、和梨、和三盆の香りがあり、加熱したジューシーな洋梨と砂糖漬けのパイナップルの大胆な風味、温かみのある余韻を感じさせる。ー 熊田 架凜氏(株式会社裕多加ショッピング)
リンゴの香りが心地よく、かつ、スパイシーさを感じる上立ち香となっている。優しい甘味とほのかな酸に相まって、適度な渋味が深みを増している。滑らかで重すぎないボディ感ときれいな膨らみを感じるバランスがとれた酒である。 ー 日本人代表品質評価員
◆優等賞受賞◆
ー 吟醸酒の部
「萬代芳」合資会社白井酒造店
「会津中将」鶴乃江酒造株式会社
「名倉山」名倉山酒造株式会社
「花春」花春酒造株式会社
「藤乃井」有限会社佐藤酒造店
「千駒」千駒酒造株式会社
「ササ正宗」笹正宗酒造株式会社
「会津吉の川」合資会社吉の川酒造店
「人気一」人気酒造株式会社
「奥の松」東日本酒造協業組合
「國権」国権酒造株式会社
「開当男山」渡部 謙一
ー 純米酒の部
「伊佐須美の杜」合資会社白井酒造店
「末廣 嘉永蔵」末廣酒造株式会社 嘉永蔵
「杏」末廣酒造株式会社 博士蔵
「会津中将」鶴乃江酒造株式会社
「豊國」豊國酒造合資会社
「名倉山」名倉山酒造株式会社
「花春」花春酒造株式会社
「藤乃井」有限会社佐藤酒造店
「千駒」千駒酒造株式会社
「超」豊国酒造合資会社
「きたのはな」合資会社喜多の華酒造場
「夢心」夢心酒造株式会社
「奥の松」東日本酒造協業組合
「会津」会津酒造株式会社
「ロ万」花泉酒造株式会社
仙台国税局は、東北清酒鑑評会に出品されたお酒はいずれも高品質であり、大震災や豪雨等自然災害、地球温暖化、感染症に至るまで様々な影響を受けているものの、東北地方の酒蔵が更なる高みへ歩み続けていることを意味している、と評しました。