よしのがわしゅぞうてん
純米酒 会津吉の川
地元の声を真摯に受け止め高品質の酒造りに挑む
蔵の町、喜多方ラーメンで全国に名をはせる喜多方市は、多くの酒蔵がしのぎを削る町としても知られている。出荷先の大半が地元である吉の川は、稀有な存在だ。地元とともに歩み、高品質の酒造りに挑んでいる。
1870年創業の同蔵は「地元の信頼に応える酒蔵であり続ける」という理念を守り続けている。現在の出荷先は、実に98％が地元だ。七代目の冠木孝代表は「地元の人たちは、『おいしい、おいしくない』と、はっきり言ってくれる。厳しくもありがたい批評の声に応え続けることが、我々の使命だと考えています」と強調する。酒米や水はもちろん地元産を使用しており、精米は自社で行っている。「精米は酒造りにとって重要な要素。自分たちの手で担おうと考えている」。冠木代表は、こだわりをみせる。
大学卒業後、国内外を旅し、さまざまな職業に就いた後に社業を継いだ冠木孝代表は「地元を離れていた時に、地元の大切さを学んだ」と話す。「普段の生活の中で地元の皆さんに喜んで飲んでいただける酒を造り続けていく」と信念は揺るがない。
合資会社 吉の川酒造店