やまとがわしゅぞうてん
純米辛口 弥右衛門
「地酒」から「郷酒」へ 江戸から続く、地元に根差した酒造り
合資会社大和川酒造店は福島県喜多方市にて清酒製造を行う酒蔵。2022年6月には九代目から十代目に代が替わり、古くから喜多方市内の酒蔵として市民に愛され、御神酒製造の蔵として風土に根付いた商いを行っている。
近年では農業別法人「大和川ファーム」を立ち上げ、原料米からこだわり抜き、無農薬・減農薬無化学肥料の良質な米に切り替え、蔵人が栽培。原料用水には地下を流れる飯豊山の伏流水を使用し、地元雇用の蔵人が製造するという、「地の米、地の水、地の技術」をモットーにし、今までの「地酒」という概念から一歩先へ進んだ「郷酒」という概念に基づき、「大和川酒造だからこそできる酒造りを心掛けている」と杜氏の佐藤哲野さん。
代表銘柄は「弥右衛門」、その技術性の高さは酒類総合研究所主催の全国新酒鑑評会において八年連続の金賞を受賞。背景の見える酒を作ることを目標に酒を造り続けている。
また、早くから世界にも目を向け、台湾、香港、アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、ブラジルなどといった海外にも進出し、日本酒の良質な味わいを広めた。地元だけではなく、世界でも活躍を見せる酒蔵の今後の進化に期待がかかる。
合資会社 大和川酒造店