やまぐち
純米吟醸 儀兵衞山田錦
危機を乗り越え再起。新たな酒造りに挑戦
創業は1643年。同社のパンフレットには「福島県内で一番古い酒蔵」と書かれてある。酒銘「會州一」は、その名の通り会津を代表する酒として長い間、愛され続けてきた。関連会社の経営が行き詰まり、2005年に廃業の危機に陥ったが、再起。新たな酒造りに懸命に取り組んでいる。
規模は縮小したが「いい酒を造るしかない」と言い切る。舌の肥えた信頼できる知人に批評を求め、酒造りに反映させている。酒米や酵母、精米歩合を一から見直し、寝る間も惜しんで酒造りに没頭している。
営業に奔走する杜氏の山口佳男さんは「地元の皆さんに飲んでいただけるよう、出荷先の大半を福島県内中心に移しました。お客さまに飲んでいただけることに感謝しています」と語る。かつてのファンに加え、新たなファンが確実に増えている。
山口 合名会社