たついずみしゅぞう
純米大吟醸 京の華
幻の「京の華」米にこだわる酒造り
辰泉酒造は以前から米にこだわった酒造りをしてきた。大正時代に山形県庄内地方で生まれ、会津地方でも栽培された酒米「京の華」。会津で醸す酒質のレベルアップに貢献したにもかかわらず、収量も少なく、背が高く農作業がしづらいという理由で徐々に姿を消した。その米の復活に尽力したのが先代の新城新次さんだった。「会津産の米の良さを引き出した酒造りをという想いだったようです」と四代目の新城壯一代表は語る。この幻の酒米ともいえる米を使った「京の華」は、今も蔵を代表する銘柄の一つだ。
他にも「五百万石」、「夢の香」、「美山錦」、などの酒米を含めた原料米はすべて地元会津産となり、ますます醸造に熱が入る。「震災以降、地元の経済を盛り上げたいという想いになりました。地元の米を使った酒を全国に発信していきたい」と意欲を見せ、「これからも清酒一本で、可能性を追求していきたいですね」と未来を見据える。
合資会社 辰泉酒造