たいへいざくらしゅぞう
純米酒 絆
地産地消をモットーに、県産米100%使用のいわきの地酒
いわき湯本温泉の近くにある太平桜酒造は1725年、平藩から分家した湯長谷藩の時代に酒造りを始めた。代表銘柄である「太平櫻」は、新酒ができた頃、庭にあった桜の古木を見て「太平の桜を愛でて酒を酌み」と先祖が詠んだことから、その名がつけられたという。「地元の人たちに愛される、ホッとする酒造りを目指しています」と九代目の大平正志代表。
地産地消をモットーに、酒造好適米「五百万石」や福島県で開発された「夢の香」など県産米を100%使用。すべて槽搾りで、時間をかけて、丁寧に酒を醸す。「少量を手間を惜しまず、じっくりと仕込んでいます」という太平桜のお酒。その味わいは、ふくよかで旨みのある味。飽きのこないどんな料理にも合いそうな味わいだ。
そんな着飾らない普段着のお酒は、九割が地元のいわき市で消費される。「本来、日本酒は地域に根差したもの。だから県産米にこだわり、地元の人たちにかわいがられる酒でありたい」と語る。
太平桜酒造 合資会社