すえひろしゅぞう
山廃純米 末廣
地酒三か条にこだわった酒造り
末廣酒造は1850年創業。その古の面影を色濃く残し、今も手造りで酒を醸す嘉永蔵(会津若松市)と最新鋭の設備で近代的な博士蔵(会津美里町)の二ヵ所で「旨い酒」を造りたいというシンプルにして深い心意気で酒造りに取り組んでいる。
そのモットーは「地酒三か条」にこだわった酒造り。「米、水、そして会津杜氏と蔵人が造り上げる酒。これこそが正真正銘の会津の地酒だと思います」と津佐幸明杜氏は語る。米は会津地区の約五十軒の農家と契約栽培をしている。
仕込み水は、嘉永蔵は市内の背あぶり山からの水脈で、中硬水。博士蔵は、ブナの原生林からのきめ細かく、柔らかい伏流水。そして人の部分は、会津杜氏の匠と熟練した蔵人による仕込み。その確かな技は、全国新酒鑑評会で金賞を多数受賞する高い技術力を誇る。また、嘉永蔵は日経新聞「訪ねて楽しい日本酒の蔵元」で全国第一位になったこともあり、観光蔵の側面もあるので、ぜひ一度、蔵を訪ねてみるのもおすすめだ。
末廣酒造 株式会社 嘉永蔵