しけしゅぞうてん
上撰 又兵衛
地元の根強いファンも多い「又兵衛」が人気
地元の愛飲家も多いという「又兵衛」を造る四家酒造店。創業は、江戸末期の1845年。創業者である初代又兵衛は、酒好きが高じて自ら酒造りを始めたというユニークな逸話を持つ。
いわき市を始め全国にファンを持つ「又兵衛」の誕生は、常磐炭鉱が閉山し、今まで以上に地域に密着した酒造りを行おうと模索していた頃にさかのぼる。覚えやすいし、先祖のご加護もあればいいと、当時としては珍しく人の名をお酒の名前につけた。以来、「又兵衛」は、いわきの地酒として、地元はもちろん、多くのファンを持つ代表銘柄に成長した。「全国でと言っても、8割から9割は今も地元の方々に飲んでいただいているお酒です。これからも地元の皆さんに美味しいと言ってもらえる酒造りができれば」と七代目の四家久央代表。
冬でも気候が温暖ないわきでは、仕込みの際の醪もろみの管理が難しいという。限られた時間の中で、細心の注意を払い、質の向上を目指している。「大吟醸」や「吟醸」を除けば、使用しているのはこだわった福島県産の米。辛口から甘口まで多種多様なお酒のラインナップがあるのもこの蔵の特徴だ。
合名会社 四家酒造店