ささまさむねしゅぞう
大吟醸 ササ正宗
蔵元兄弟と伝統の酒造りのシナジー
「品質第一を貫き、精良の酒を正直に造れば、自ずと皆が買い求める」と創業者・岩田善次兵衛喜長さんは考え、その考えのもと今も清酒造りを突きつめている酒蔵だ。
笹正宗酒造は震災以後、原発事故の影響から売上げが大きく減少していた。しかし、現代表の岩田悠二郎さんは創業者の原点に立ち返り、品質や製造方法の見直しを決断。多くの問題点がありながらも、力を合わせ新商品の「ささまさむね」シリーズを2015年に醸造することに成功した。初の製造でIWC 2015にて純米酒の部で福島トロフィーを受賞し、試行錯誤の中での受賞は蔵内に多くの希望をもたらした。
2017年もIWCの純米吟醸の部でゴールドメダルを受賞したが、福島の酒蔵の多くが「スタートライン」とする全国新酒鑑評会では、金賞をなかなか受賞できずにいた。そんな中、現専務で兄の岩田高太郎さんが蔵に帰還。兄弟の二人三脚で製造工程を再度ブラッシュアップし、使用米も山田錦から福島県産の「夢の香」に変更し、多くの苦難を乗り越えながら七年ぶりに全国新酒鑑評会にて金賞受賞を果たした。
「ほんものを造る」という理念が時代を超え、多くのお客様に喜んで頂ける事を胸に抱いて今日も酒造りに励んでいる。
笹正宗酒造 株式会社