さかえがわしゅぞう
大吟醸 石田治部少輔三成
200有余年の伝統蔵。間違いのない酒造りが信念
200有余年の伝統を誇る栄川酒造。現在、蔵を受け継いでいるのは十五代目の石川純一代表。酒造りの最高責任者である杜氏も兼務しながら日々、伝統に甘えることなくグレードの高い酒造りにチャレンジしている。
「試行錯誤しながら苦労して酒造りをしてきたご先祖の気持ちを忘れることなく、精魂込めて間違いのない酒造りを信念にしています」。規模は小さくても、地場産業として「自分の責任で造れる酒造り」にこだわり、「あそこはいい酒を造る」と1年に一人でも二人でも栄川のファンを増やしていきたいと語る。だから今も極力機械化をすることなく、手造りによる昔ながらの製法で酒を醸している。難しいのは、麹の温度管理だという。温度が上がれば蔵人が外気を入れ、人の手で微妙な温度管理を行う。
会津の米を磨き、飯豊山麓湧水群による恵まれた水を、巧みな蔵人の技で、厳寒の季節に仕込む。ここには昔ながらの酒造りの風景と蔵人たちの姿があった。
栄川酒造 合資会社