おはらしゅぞう
特別純米酒 蔵粋 アマデウス
モーツァルトで醸す純米蔵
喜多方の風土とクラシックが醸す酒で知られる小原酒造。一九八九年からすべて特定名称酒にし、2009年からは純米酒のみを製造・販売している。その数は、定番の「蔵粋シリーズ」を中心に八銘柄五十種類を誇る。
昔ながらの十石の仕込みを守り、ブレンドはせず、一つ一つの工程に一切の妥協はしない。時には夜中にタンクの温度調整に起きることもある。「ブレンドは仕事に甘えが出ます」と十代目の小原公助社長。一生懸命やればやっただけ製品に反映されると社長は語る。
大きなこだわりはもう一つ。日本で初めてクラシックを聴かせて酒を醸したのが同蔵。一九八七年頃、東京都北区にあった醸造試験所で酒に超音波をあてる研究をしていた小原社長。ロックからクラシックまで五十種類以上いろいろな音楽を聴かせたのがきっかけ。クラシック、中でもモーツァルトを聴かせたグループの酵母の増殖が速かったという。味わいも、苦味や酸味が少なく、まろやかで香り高くなった。以来、モーツァルトを聴かせた音楽酒を醸し続けている。
小原酒造 株式会社