なぐらやましゅぞう
善き哉
「きれいなあまさ」追い求め妥協を許さず挑み続ける
「きれいなあまさ」。創業以来、同社が一貫して追い続けている酒造りのテーマだ。杜氏をはじめ蔵人たちは、とことん酒質にこだわり、酒造りに取り組んでいる。五代目となる松本和也社長は、酒の旨みに関して「のど越しが良く雑味がなく、甘みと酸味が絶妙なバランスで調和した味わい深い酒︙」という。その考えを一つの言葉で表現したのが「きれいなあまさ」だ。
理想を実現するためには、「卓越した技術と労力で酒造りの工程を全うすることだ」と言い切る。
同蔵は酒造りに重要な要素である酵母と酵素を、「どう育み、どう向き合っていくか」と捉え、取り組んでいる。
安定した環境で計画通りに製造しても、蔵人の思うようにいかないことは多い。蔵人は、五感を研ぎ澄まし、微妙な変化を感じ取り、育て上げる。「今、どんな気持ちでいるのか、と感じてあげることが大切だ」と松本社長は解説する。
東北清酒鑑評会で17年連続優等賞を受賞し、実力は折り紙付きだ。地元農家との連携も深め、福島県の酒造好適米「夢の香」を使った酒造りにも積極的に取り組んでいる。
名倉山酒造 株式会社