みねのゆきしゅぞうじょう
大和屋善内 純米生詰
新生・峰の雪づくりに奮闘する若き杜氏
蔵の街・喜多方にあった酒蔵・大和錦から一九四二年に分家、当時は首都圏向けに「峰の雪」銘柄の普通酒を製造・販売していた。その後、法人化にあたり社名を酒銘からとり現在に至る。
2009年に新潟県の蔵で修業を積んだ息子の佐藤健信さんが蔵に戻り、純米酒や大吟醸といった特定名称酒の酒造りを始めた。「長い間、東京中心の販売で地元では知名度がない」と笑う。しかし杜氏を務める健信さんは今、峰の雪ブランドを確立しようと酒造りに精力的に取り組んでいる。五百万石で仕込んだ純米生詰「大和屋善内」もその一つ。以前から普通酒でも飲み飽きないすっきりした味わいが特徴の蔵だが、健信さんはより造りにこだわり、すっきりした味わいに甘みを加えた旨みのある酒造りを目指している。そのポイントは発酵を低温で抑えること。いかに甘味を残して搾るかが重要だという。
また、同蔵は「ミード」と呼ばれるはちみつ酒も醸造している。喜多方の周囲の山々はトチの木の産地で古くから養蜂が盛んな地。その、はちみつを使った不思議な甘さのお酒も女性に人気がある。
有限会社 峰の雪酒造場