こっけんしゅぞう
純米大吟醸 一吉
酒質重視の伝統の造りで、新旧2つのブランドを展開
威風堂々とした「國権」の文字が印象的な酒。その一方で、手ぬぐいのような愛らしいラベルが魅力的な酒。こちらはよく見ないと国権酒造の酒だと気づかない。
「それが狙いです」と蔵元の細井信浩さんはにやり。「とにかく手にとってもらおう。購買行動の第一歩となるフックが欲しかったので、デザイナーとブランディングすることから手がけました」。
このブランドシリーズは酒質とラベルが連動している。例えば、限定酒は命はかないオオムラサキを、福島県産の酒造好適米「夢の香」で仕込む酒は稲穂をモチーフにしている。利き猪口の蛇の目模様をネックにかけたのも目立たせるためだ。
「狙った通り、ジャケ買いが増えました(笑)。とくに女性に評判です」と満足げだ。
もちろん、定番酒は「國権」。大吟醸、純米大吟醸、純米吟醸など、吟醸仕込みの酒である。「南部杜氏のNo.1」と賞賛される佐藤吉宏杜氏のもと、ブレない酒質で今なお多くの人々を魅了している。
国権酒造 株式会社