ほまれしゅぞう
喜多方テロワール EPISODE Ⅳ
蔵人と科学が醸す個性豊かな酒
創業は1918年と福島県内の酒蔵の中では比較的新しい歴史のほまれ酒造。だが定番の銘柄「会津ほまれ」の名は福島県内の人なら誰でも知っているほど、今や喜多方のみならず福島県を代表する酒蔵に成長した。
日本酒から焼酎、リキュールまでバラエティに富んだラインナップは約三十種類。「一つの銘柄でその酒蔵を判断する方が多いのですが、当蔵では多種多様な酒を造っています。ぜひ蔵に来て、どんな酒を造っているのかご自身の舌で確かめていただきたい」と四代目社長の唐橋裕幸さんは語る。
酒造りでもっとも大切にしていることは、洗米・浸漬などの原料処理だという。毎年、米の具合を見て、水分の量を決めていく。そこには杜氏や蔵人の経験に加え、分析が大切だと唐橋社長。「(偶然)良い酒ができたではなく、再現性を持って一定の品質のものを造り続けることが本当の酒造りであり、最も難しいところ」。だから普段の分析にも力を注ぐ。そんな積み重ねが2015年のIWCの最高賞であるチャンピオン・サケ受賞や、同2017年のトロフィー受賞ほか、多数の鑑評会で金賞受賞を誇る酒を生み出している。
ほまれ酒造 株式会社