ひろきしゅぞうほんてん
純米吟醸 泉川
幻の酒を醸す、進化する蔵
会津坂下町にある廣木酒造本店。この酒蔵の代表銘柄「飛露喜」の名を知らない日本酒ファンはいないほど、今では全国的にも有名な酒蔵だ。
先代が亡くなった1990年代末、一時は廃業も考えていた九代目廣木健司さんが、蔵の再建を賭けて誕生させたのが無濾過生原酒「飛露喜」。この酒が爆発的な人気になり、廣木酒造の名前を全国区にまで押し上げた。「日本酒のレベルは年々上がってきています。私どもの蔵も進化しなくてはいけません」と人気に胡坐をかくことなく、「全国の蔵元の中でいつもトップクラスにいたい」という思いを胸に、お客さまはもちろん自らが納得できる酒を今も追い求めている。米の約七割は、蔵の半径十五キロ以内で獲れた地元産の「五百万石」。「地酒として地域の風土を酒に織り込みたい」と語る。
現在展開しているのは、飲み手が酒と対峙してほしいという「飛露喜」と地元で昔から親しまれてきた「泉川」。原料は違えども共に酒造りの工程は同じ。「全量、鑑評会レベル」のこだわりで酒を醸している。「蔵として進化してきた、力もついた」という今、さらなる高みを目指している。
株式会社 廣木酒造本店