ひものやしゅぞうてん
特別純米酒 甑峯
搾りで酒の旨さを極める、全量槽搾り
旧二本松藩主の丹羽公の先の君主、豊臣秀吉の馬印“千成ひょうたん”に由来し、千の功(手柄、功績)を成す、という言葉が合わさった酒「千功成(せんこうなり)」。なんとも縁起のよさそうなネーミングである。
一番人気は、少し甘めの普通酒「千功成 金瓢」。仕上げにほんの少量の自家製の甘酒をかける四段仕込みで、地元の人々から大いに愛されている酒だ。
そしてこの蔵の最大の特徴が搾りである。全量を袋に詰め、じわじわと槽(ふね)で搾る。「米をつぶさないので、雑味のないすっきりとした味わいになります」と齋藤一哉社長。なかでもとっておきが「大吟醸袋吊り」。酒を詰めた袋を吊り下げ、酒が自然に落下するのを待つ。口に含めば、より華やかな吟醸香にふわりと包まれる。
そして、槽搾り(ふなしぼり)した後に残るのが酒粕。搾りきらないから、おいしい酒エキスがいっぱい残っている。大人たちには酒を、そして子どもたちには粕漬けなどのごはんのおかずとして、千功成は広く深く浸透している。
株式会社 檜物屋酒造店